版画技法のいろいろ |
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銅版画(凹版画 1) |
直接的あるいは非加熱技法で、ブラン、ドライポイント、メゾチント、といった
道具を使用した種類の版画を総括したものです。
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歴史 |
おそらく、銅プレートに模様を施すため、アフリカで金銀細工師の作業から生まれたものであろう。材料に彫られた装飾はより引き立たせる為黒い液がぬられた。
これが凹版の模様の線を刷する版画となったのであり、模様がレリーフとなって
現われる凸版(木版)とは異なる点でです。
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原理 |
技法としては、硬い版(銅、鋼、鉛など)にデッッサンを彫刻し、その部分にインクを
施し、プレスによって紙に掏り取られるというものです。薄布(薄紗)使って、インク付けの唯一の目安となる手のひらで拭いて、作業が終わる。
紙はあらかじめ湿らせ、繊維を逆立てるためブラシをかけうが、刷効果により非常に細かい部分までインクをすいこむ。 |
ビュラン |
ブュランの先端は銅で菱形に鋭くカットされてます。
あらかじめ研磨された銅版に精巧な彫刻ができる。
画家は自分が望む黒の濃淡に応じて、銅版を深く彫ったりする、
正確で慎重な作業により版を彫刻すると、版画上ですぐに判別できる線が得られる。
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ドライポイント |
ドライポイントは銅針(あるいはスチールポイント)またはダイヤモンドを使用した
銅版画の一種である。
版の中に入り込み、ポイントは金属のまくれを除き、
インクを保持する線を形成していくが、その輪郭はブランよりも精度が荒い。
ドライポイントを画家達が好んで用いるのは、
黒に大変深みがある特徴を持っているからです。 |
メゾチント |
メゾチントはマニエル・ノワールともよばれています。
光を得るために黒から出発するという原理です。
このため、版の全面をロッカーで彫刻し、
インクを保持する規則正しい網目を与える。
網目のまくれをスクレーバーやバニッシャーで塗りつぶし、
デっサンが明るめに現われる。
画家達はしばしば同一の版画作品に種々技術を組み合わせて制作する。
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銅版画(凹版画 2) |
酸による処理を施す間接的あるいは加熱方法で、エッチング、アクアチントがある。 |
歴史 |
デューラーは金属をより早く彫刻するため用いられた鎧の彫刻家を観察した後、
エッチングの原理をみつけた。
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原理 |
版は酸の中につけられ、ニスあるいわ樹液で覆われていない部分
(つまりデッサン部)が腐食される。
こうして版に得られた腐食部あるいは色素の変化部にインクを塗布し、
薄紗また手のひらで拭き取る。
紙の下準備、インク付け、刷は直接技法のものと同じで、
各版画ごとに繰りかえされる。
画家は多くの場合い1の版画に複数の版を使用する。
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エッチング |
研磨し綺麗にした金属にあらかじめニスを塗り、ポイントでデッサンを描いていく。
版は酸の中につけられニスが除去された部分(デッサン)のみ腐食し、
その他のぶぶんは、ニスで保護される。
銅版でも他の金属でも酸浴の時間が長ければ長いほど腐食の度合いが強くなる。
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アクアチント |
この技法により彫刻師のようなマチエールの効果を版画に与えることがっできる。
表面的な制作に使用されるが、加熱した版に樹脂の粉を施し、
これが加熱された版に粘着する。
酸浴に入れると、このようにして準備した版の樹脂保護のない部分は腐食される。
色素変化を起こした部分は刷の後、多くの場合色調の濃淡変化に富む。
画家たちはしばしば同一の版画作品に種々の技法を合わせています。 |
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